最近では少なくなってきましたが、たまには見ることがあるのではないでしょうか?
スーパーでおばちゃんがソーセージや生クリームなどを進めてくるアレです。
無料なら一口食べてみようかな?と軽い気持ちで食べたことはないですか?
また、おばちゃんが一生懸命ですごくフレンドリーなんですよね。そんな人柄に負けてついつい購入に至ったことはないですか?
試食してみてとても美味しければ買って行こうと思うのは至極当然のことだと思います。
けど、試食して購入したことがあるのって私だけ?と気になりませんか?
そこで今回は「試食にはどれくらいの効果があるのか?」「なぜ購入したくなるのか?」という疑問にお答えしたいと思います。
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スーパーの試食は効果ある?購入率は?
僕は試食自体あまりしないし、もししたとしても予め買うものを決めていくので試食をきっかけに購入を決めることはほとんど無いです。
そんなお前がなんでこんな記事書いているんだ!ってなりそうですが、試食コーナーを見るたび「これって効果あるの?」「人件費の無駄なんじゃないか?」と思うことは度々あります。
そこで調べてみたんですけど、実は試食ってバリバリ効果あるんです!
なんと試食した人のうち8割くらいの人が購入するらしいです。
声をかけてもそもそも試食をしない人が2割くらいいるみたいですが、それでも残りの8割のなかの8割が購入するので結構な成約率ですよね。
10人に声をかけたら6.7人は購入してくれる計算です。
年齢や性別などで違いはあると思いますが「おばちゃん恐るべし」ですね。
試食してみて
「とても美味しかったし、おうちでも食べたい」
「この美味しさを家族のみんなにも体験してもらいたい」
「これをわが家の定番メニューにしたい」
そのように感じてもらい購入率をあげる狙いももちろんあるでしょう。
しかし試食の購入率の高さはそれだけではないんです。
人の心理に大きく関わる返報性の原理という秘密が隠されているのです。
返報性の原理とは?
簡単にいうと「人は何かをもらったり、何かをしてもらったりするとお返しをしなくちゃ」と感じる原理です。
すごーく当たり前のことなんですが、この原理は様々なところで使われていて、威力も凄まじいのです。
定番の例として試食が挙げられます。
試食をしたことにより、無料でもらっているのだから何か行動しないと申し訳ないなぁと罪悪感を感じるわけですね。
これは対人だから有効でもあります。
無人の試食コーナーでは申し訳ないと感じることは少なく、感情が動かないのです。
そのため無人の試食コーナーは比較的量が少なくなっていたり、無くなっていることが多い気がしませんか?
申し訳ないと感じる対象の人がいないから試食することに抵抗が無いんですね。
この原理は品物だけではなく、様々な事象に効果を発します。
好意の返報性
こちらが好意を伝えると相手も好意を返してくれやすくなります。
よく恋愛のテクニックなどで使われるみたいですが、必ずしも当てはまるわけでは無いので注意です。
そもそも自分の事を好きでもなんでもない人に極度な好意を寄せても「気持ち悪い」と思われてしまうかもしれません。
ただ、こちらが悪意で接すれば当然相手も悪意で返してきやすくなるので、人と接するときは好意を持って接した方が自分にとっても相手にとってもプラスになりますね。
自己開示の返報性
あなたの情報を話すと相手も自分の情報を話してくれやすくなります。
自分の失敗談や辛い思い出などを話すことによって相手も「こんなに言いにくいことを話してくれたんだから自分も話そう」という気になり話してくれやすくなります。
奪おうとすれば奪われる
返報性の原理はもちろん例外もあって100%返ってくるわけでは無いですが、効果は大きいです。
ただ、見返りを求めてgiveしていればやはり相手にも伝わります。
返してもらえることを前提にgiveしていてはいけません。
「こんなに貰っちゃっていいの?大丈夫なの?」と、相手が心配になってしまうくらい良いのかなと個人的には思います。
たとえ与えた相手から何も返ってこなかったとしても日々そういった気持ちで生きていればいずれどこかで返ってくるでしょう。
逆に人から奪おうとしたり、人を批判したりしていれば返報性の原理が働き、結局は自分が奪われたり批判されたりしてしまいます。
まずは自分から徹底的に「与える」ことが大切だと思います。
まとめ
スーパーの試食の効果は大きく、8割の人が購入する結果となり、その裏には返報性の原理が強く関係していました。
合わせ技で、残り〇個ですよ。みたいな希少性、損失回避の法則も使われていることもよくあります。無意識のうちに行動を促されていることもあるかもしれませんね。
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